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資本主義そのもの2012年8月30日

お客様のご注文作品を受け取りがてら、森岡希世子さんのところへ。
松屋銀座、初秋恒例の個展です。
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【許可を得て撮影しています】
「全然似ていない妹がおりますが...」と森岡さんご謙遜。素敵な妹さんにお会いできました。
9月3日(月)までの開催です。お見逃しなく。

ところで今日のランチは、渋谷ヒカリエの「d47食堂」で。
47都道府県の食をテーマにしたカフェレストランです。デザイナーが伝統工芸や民芸を編集していま風にみせる商業的手法は、メディア、特に雑誌で盛んに企画されていますね。

食からのアプローチは面白いところ。ただ手仕事の世界でも
どこへ行ってもスタイリッシュな内装に同じモノが置いてある、まるでファミレスやコンビのようなショップやギャラリーが大型商業施設に増殖しているのが、少々気になるところ。
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【長崎県は、アジフライ定食でした】

ファッションでもいまの時代、売れるのはクリエーターよりスタイリストのような資質を有するデザイナー。モノでもプレゼンテーション(見せ方)でも独創的・個性的というよりは、売れてるものとほとんど同じだが、ほんの少しだけ違うという差別化が、受けるコツとでも言いましょうか。
でも実は、これって資本主義そのものですね。

生地もスタイルも同じで、色の違い、もっといえばボタンの形が違う程度の差異化で消費者が喜ぶようメディアを動員して洗脳すれば、それ以上、多種多様な商品を用意する必要はないので生産ラインは1本ですみます。コストも下がります。

資本主義にとってのベストの戦略はひとつの出来るだけ狭いニッチに出来るだけ多くの個体を押し込むことです。それがいまの日本の姿です。個性的であることを標榜しているであろう自分たち全員が、わずかな幅に閉じ込められている事実に気付きません。

地方再生と謳いながら、資本主義に染まっていく手仕事の世界を目の当たりにしつつ、
これから盛りあがってくる世代に、とらわれない新しい目で伝統を直視するチャンスをあたえるものが早く出てこないかなと、ふと思いました。

さてl'Outil(るてぃ)は、明日31日(金)から9月4日(火)まで、買い付けのためお休みをいただきます。
ご不便をお掛けしますがよろしくお願い申し上げます。

15日(土)からは、山﨑美和さんのうつわ展がスタートします。
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