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謎の天才画家2013年4月13日

ワシントンの国立美術館(National Gallery of Art)からお届けしています。
西館のメインフロア。ここには、もうひとつ希少な作品群があります。
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16-17世紀オランダ・フランドル絵画が続く回廊。 
レンブラント、ルーベンス、そして小さな部屋へと進むと、ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)の作品が姿を現します。

「天秤を持つ女」、「手紙を書く女」、「赤い帽子の女」、そして「フルートを持つ女」の4点です。 

日本で最も人気の高い画家といわれるフェルメールの現存作品は、世界に30数点とわずか。
なんと、そのうち12点をアメリカの美術館でみることができます。


「天秤を持つ女」。
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その右側が、「フルートを持つ女」で。
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これが「赤い帽子の女」。エックス線写真によって、
男性の肖像を描いた別の絵を塗りつぶして描かれたことがわかっているそう。
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フェルメールの作品には、数点の偽物があるといわれており、
「フルートを持つ女」と「赤い帽子の女」をフェルメールのではないとする美術評論家が多いんだとか。 他の作品は、全てキャンヴァスに描かれているのに、この2作品だけが板に描かれているからなんだそうです。

美術館でも「フェルメールのものと考えられている(attributed to Johannes Vermeer)」と表示していて、
フェルメールの描いた未完成作を彼の死後に他の画家が補筆したものだという説もあるそうです。 

全世界のすべてを合わせても真作は35点に満たないと言われるフェルメール。
それゆえ 「謎の天才画家」と呼ばれ、ミステリー小説の題材にもよく取り上げられ、絵画盗難、贋作、隠れた作品の発見などと、いろんな角度から物語にされています。
 
以前、ボストンのブログで盗難事件について触れましたが、他にもベルギー、アイルランド、英国でも盗難にあっていて...
彼の作品は、サイズが小さく、稀少価値が高く、「人質」にとって相手を脅迫するのにも最適とあって、ターゲットになりやすいのかもしれません。 
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なにはともあれ、アメリカのニューヨークと首都ワシントンを訪れると、世界に散らばるフェルメール作品の約半分が見れてしまう。 
しかもそれらすべてが寄付というのが、何度も言うがアメリカらしいところ。相続税対策として、美術品が闇へ闇へと消えてしまう日本は、まずはそうさせている税法上のシステムを見直す必要があるのかもしれません。

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